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@ aaronium₿
2024-06-19 08:57:41Nostrで最近マイナンバーカードについての投稿が多くなった気がします。おそらく都内の選挙のためだろうと思います。マイナンバーカードは、多くのサービスを便利にする可能性があります。行政手続きが迅速になり、医療情報が一元管理されることで医療の質が向上し、金融取引が簡便になるといったメリットがあります。このような便利さを享受し、税金を払うことに問題を感じない人もいるでしょう。しかし、税金の(こと)問題を別として、マイナンバーカードの便利さの裏には、プライバシーとセキュリティに対する大きなリスクが存在することを見逃してはなりません。
まず、日本はサイバーセキュリティに関して非常に脆弱であるという現実があります。過去には政府機関や企業がサイバー攻撃を受け、多くの個人情報が流出した事例が数多く報告されています。最近の例を挙げると、2024年5月には静岡県浜松市で、ホームページに誤って約1000人分の名前や住所、携帯電話番号といった個人情報が公開される事件が発生しました 。このような背景から、マイナンバーカードが導入されると、個人情報が一元化されることにより、情報漏洩のリスクが格段に高まるのは明らかです。攻撃者がこのデータにアクセスすることで、大量の個人情報が盗まれ、アイデンティティの盗難が発生しやすくなります。例えば、詐欺者が被害者の名前を使って銀行口座を開設したり、ローンを申請したりすることが可能になり、金融詐欺のリスクも増大します。 ちなみに実際、2023年度には企業や行政機関からの個人情報の漏洩件数が過去最多の1万3279件に達し、そのうち334件がマイナンバーに関するものでした 。。。
データが一つの大きなデータベースに集約されると、そのデータベースはハッカーにとって美味しいターゲットとなります。日本のサイバーセキュリティの弱点を考えると、このデータベースが侵害される可能性は高く、何百万もの人々の個人情報が漏洩し、深刻なプライバシーの侵害が起こるリスクが高まります。データベースを管理する組織の従業員が不正にアクセスすることで、内部からの誤用やプライバシーの侵害も十分に考えられます。
マイナンバーカードは、政府や企業が個人の行動や活動を追跡するのを容易にし、個人の同意なしに監視が行われることに等しい状況を生み出します。個人の取引や活動が細かく追跡され、自由な生活が制限される恐れが出てきます。自分が買い物、SNS、投資行動などから示した思想や傾向は、ある意味反社会的であることとして判断されたら、雇用、保険、クレジットなどでの差別につながるリスクも、現実的な懸念となります。まさに、自由に発想することすらできなくなるでしょう。
これらのリスクを考えると、マイナンバーカードは、便利さと引き換えに多くのプライバシーと自由を犠牲にしていると言えます。個人情報の保護はデジタルにおいて個人の最優先事項であり、利便性と個人のプライバシー権をバランスよく保つための対策が不可欠ですが、プライバシーは一度失われると取り戻すのが非常に難しい、というのも忘れてはなりません。日本政府などにご自分のすべての個人情報をわたして任せても良いか、改めて考えてみる価値があると思います。ではでは。