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@ Don
2025-03-06 02:45:45とあるSNSで海外の相互さん(以降、Aさんと呼ぶ)からDMで相談されたことがあって、思ったことをつらつらと書いてみる。
非公開の場での相談なので多少ぼかしを入れるけど。事の経緯
発端は、Aさんの友人が作品に日本人作者の素材を使用しようとしていて、その利用規約を翻訳して読んだらうまく翻訳されなくて理解が正しいのかわからない、なので間違いが無いか確認してほしい、という相談だった。
あー、確かに日本語特有の回りくどい表現があるねー、と思いながらバシッと簡潔に意訳してお伝えしたところ、スッキリ理解していただけたらしく一件落着となった。独自ライセンス文化
しかしまあ、創作界隈における作品・素材の利用規約というものは総じて長くて細かい。
ジャンルによるのかもしれないけれど。
自分は絵や音を創ることは無いがプログラムのコードを書く趣味はあるのでプログラム向けのライセンスを利用している。MITとかGPLとかいうやつ。
創作向けであればCCライセンスが適しているだろう。しかしこれがなかなか広まらない。
杓子定規のライセンスでは表しきれないような特別な希望があるのだろう。
そして独自ライセンスが跋扈することとなる。NO MORE 映画泥棒
特に気になるのが、「泥棒をしてはいけません」レベルの注意書きが散見されるのだ。
わざわざライセンスに書くことではない。あなたが警告するまでもなく、違法な行為は処罰される。
でも、たぶん効果があるからこういうのが広まるのだろう。
「泥棒してはいけないって書いてないから泥棒しました」というレベルの利用者が存在するのだろう。
そういう人は書いてあっても読んでないか、理屈をこねて泥棒するんだろうと思うけれども。その術はオレに効く
で、そういう警告文が魔除けの札のごとくびっしり貼られていると、こちらにやましい心が無くても、ちょっとこの素材は利用しないほうがよさそうだな……と思って引き返してしまうことがある。
SNSで可愛い絵を見て、作者さんをフォローしようと思ったら「無断転載禁止」みたいなのがプロフにずらずら書いてあって「おっと……」みたいに引き返すことがあるが、それに似ている。
きっと過去によくない体験をしてしまって、そのようにプロフに書くことでそれが改善するという実体験があって、そうなっているのだろうと推測している。異文化の壁を超えて
冒頭で話したAさんはきわめて紳士的な方であり、日本文化に対してもよく理解しようと努めてくれるので、話が通じやすくて助かったし、件の素材についても臆すること無く使用することになりそうだった。
ただ魔除けの札が効かないような魑魅魍魎にはいくら札を貼っても意味がないし、実際の悪魔祓いの効果と善良な利用者をも祓ってしまう機会損失(?)を比べて合理的なのだろうか、と考えたりしたのでした。オチは無い。ライセンス
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